カート・ヘニングvsタイガーマスク

1988年1月2日 後楽園ホール

AWA世界ヘビー級選手権
60分1本勝負 カート・ヘニングvsタイガーマスク

第37代AWA王者ヘニングにタイガーが初の世界挑戦!!

ゴングが鳴り、お互い向かう合いながらリング中心を軸に回転する。 タイガーが組み合いに行こうとするが、ヘニングがそれを軽くかわし、タイガーの左腕を取って前へ倒しながらバッグを取るがすぐに分かれる。

両者向き合ったところから今度は組み合い、タイガーがヘニングをヘッドロックへ。ヘニングがロープの反動を利用してタイガーをロープへ振る。 戻って来たタイガーがヘニングをショルダータックルで倒し、タイガーがロープへ走る。ヘニングはリング中央で戻って来たタイガーに巻き投げをし、左腕を捕らえる。

タイガーは左腕を取られたまま体を起こし、ヘニングの左足を掛けて倒す。 倒れたヘニングの首を捕らえに行くが、ヘニングがすかさずヘッドシザースで切り返す。が、タイガーもヘッドシザースから逃れ、両者分かれる。

両者対峙してから組み合い、タイガーがヘニングのバックに回り、ヘニングを半回転させフライングメイヤーからスリーパーに移行するが、ヘニングがするりと抜けタイガーの左腕を取り、タイガーの背後へ。 ヘニングは左腕を取りながら、タイガーを立たせるが、左腕を締め上げ、タイガーは中腰からうつ伏せ状態に倒れる。 ヘニングは左腕を締め上げながら、一度ニードロップを左腕にお見舞いし、再度左腕を締め上げる。タイガーは堪らずロープエスケープ。ロープブレイク。

両者立ち上がり、リング中央で組み合う。ヘニングがタイガーを組み合った状態でコーナーへ押していき、水平チョップ一発からタイガーの左腕を絞り上げる。 タイガーがヘニングの腹を平手で張るが、ヘニングの絞り上げは解けない。タイガーは自らの体を回転させ、ヘニングの左腕を逆に取り、絞り上げる。 リング中央でヘニングが体勢を戻し、両者対峙した状態から強引にタイガーの左腕を取る。ヘニングがチキンウィングから腕を絞り上げていくと、タイガーが中腰に。 タイガーが立ち上がり、自らジャンプし、その反動を利用してヘニングを首投げし、左腕のロックから逃れる。

両者対峙しながら、リングを回る。リング中央で両者組み合い、タイガーがすかさずバックを取り、背中へエルボー、ニー、そしてキックを一発ずつお見舞いする。 コーナーへ逃れようとするヘニングにタイガーが背中にエルボーをもう一発。 タイガーは背後からヘニングの両足を取り、前へ倒す。タイガーはヘニングの下に前転し、キャメルクラッチへ。 ヘニングは足でロックされていた両腕をスルリと外し、タイガーの両足を取りタイガーを前に倒す。ここで両者分かれて立ち上がる。

両者対峙から組み合おうとするが、ヘニングが左腕を取りながらタイガーの背後へ。タイガーは背後のヘニングに肘打ちを見舞い、怯んだところにフロントキック二発を見舞い、ヘニングをロープ際へ追いやるが、 ヘニングがロープの反動を利用してタイガーにエルボー、水平チョップ、そしてハンマーパンチを首に二発。顔面にニーに倒れたタイガーへヘニングがフォールへ。 カウント1で跳ね返す。

立ち上がったタイガーへヘニングは左腕を取りにいく。タイガーはロープ際へヘニングを押し、ロープブレイク。タイガーは離れることなく、ヘニングの腕を取り、ロープへ振りドロップキック。 タイガーがヘニングをフォールするが、カウント2で跳ね返す。 タイガーがヘニングの両足を取り、ボストンクラブへ。ヘニングは腕の力を使って堪らずロープへエスケープ。両者ブレイク。

両者対峙から組み合おうとするが、タイガーが背後に回り、ヘニングの背中にエルボー三発。ヘニングはコーナーへ逃れるが、タイガーがヘニングを捕らえコーナーへヘニングを投げる。 タイガーはヘニングの首を掴み、リング中央でブレーンバスターからフォールへ。カウント1。 両者立ち上がると、タイガーがヘニングの左腕を捕らえながら投げに入りそのままフォールへ。カウント1. 立ち上がろうとするヘニングを捕らえ、タイガーがサーフボードストレッチ。 両者立ち上がった体勢から、ヘニングがコーナーへタイガーを押し、両者ブレイク。

離れ際ヘニングがタイガーに肘打ちを見舞い、その後続けて肘打ちを二発。 ヘニングがタイガーを対角線コーナーへ振る。コーナーを背にしたタイガーにヘニングが近付き、タイガーに得意のフィッシャーマンズスープレックス。カウント2でタイガーが跳ね返す。 ヘニングは再度タイガーをフォールするが、カウント2で跳ね返す。 タイガーを立たせ、ヘニングがロープへ振り、ドロップキックからフォールへ。カウント2でタイガーが跳ね返す。

ヘニングはタイガーを立たせると、ボディスラム、そしてセカンドロープからのエルボードロップをタイガーにお見舞いして、そのままフォール。カウント2。 再度ヘニングがセカンドロープに上がると、タイガーが起き上がり、ヘニングにドロップキック。ヘニングはそのまま場外へ転落。 タイガーがヘニングを追い掛け場外へ。ヘニングを捕らえたタイガーが鉄柵へヘニングを投げようとするが、逆にタイガーが鉄柵へ投げられる。 ヘニングはすばやくリングへ戻る。

タイガーがリングに戻ろうとエプロンに近づくと、ヘニングがタイガーを掴まえロープ越しのブレーンバスターへ。タイガーが体を反転させ、ヘニングの背後を 取り、ドロップキックをヘニングに見舞う。ヘニングはそのままトップロープから場外へ転落。 タイガーは自らロープへ走り、エプロン際のヘニングへスライディングキック。 起き上がるヘニングに合わせ、再びタイガーはロープへ走り、場外のヘニングへプランチャー。 タイガーはヘニングの首を掴んで立たせ、バックドロップの体勢に入るが、持ち上げた瞬間ヘニングが鉄柱を蹴り、バックドロップをかわす。 しかし、タイガーが先に起き上がり、リングへ戻る。ヘニングは場外に残ったまま、レフリージョー・樋口のカウント10が告げられる。

11分22秒 タイガーのリングアウト勝ち。AWAルールによりベルトの移動なし。  タイガー初の世界戦は勝負には勝ったが、不完全燃焼の試合だった。

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